直交二層式マイクロマルチリーフコリメータ
概要
アキュリーフは、通常リーフが2セットであるのに対し、4セットのリーフを持つ独自のマルチリーフコリメータ(mMLC)です。この仕様は特許取得済みであり、SRT/SRSはもとよりIMRT(強度変調放射線治療)及びIMAT(強度変調アーク治療)において、より正確な標的への照射を行うことができ、機能的な画像治療に必要とされる応答時間がより早くなりました。
- 4バンク内に96枚のリーフがあります。
- 既存のリニアックにアキュリーフを取り付けることにより、SRT,SRS 、IMRT及びIMATの治療を行うことができます。
- バリアン、エレクタ及びシーメンス社製のリニアックに適合します。
- クロスリーフ構造であるため、リーフ間の漏洩線量が減り、より正確な標的への照射ができるというメリットがあります。
クロスリーフ構造のメリット
- 早いアパチャー形成 -平行リーフに関しては、アパチャー形状の動きはリーフと平行平面上のターゲット輪郭に追従する時間と、リーフの動作速度により決まります。アキュリーフではクロスリーフ構造を使用することにより、リーフの平行移動距離が少なく済み、照射野形成時間が早くなるというメリットがあります。その上、クロスリーフは重量も軽く、摩擦も少ないため、通常のmMLCsよりもリーフのスピードも速く、システムトラブルの軽減に成功しています。
- コンフォーミティーの改善-アキュリーフは複雑な標的に対し、より正確に適合させることができ、(例:二重のくぼみ等)コリメータを回転させる必要がありません。通常の形でも、適合性は劇的に高まります。
標的の形状 |
アキュリーフのビームズアイビュー |
フィルム照射後(1回照射) |
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単一バンクmMLCより、標的のアパチャー形成を早く行うことができます。
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独自の直交2層リーフ構造により漏洩線量が確実に減少します。
リーフ総数 |
96枚(上下各層24対X-Y軸) |
アイソセンターでのリーフ幅 |
~3.1 mm 内側14対 、実効リーフ幅~2.6mm |
アイソセンターでの最大透視野 |
~97 x 108 mm *取付位置により数%変化する |
アイソセンターでのリーフトラベル |
88 mm |
アイソセンターでのオーバーリーフトラベル |
33 mm |
寸法(径/高さ) |
直径540 mm x 130 mm |
最大重量 |
31 Kg. |
アイソセンターでのリーフ速度 |
30 mm/秒*取付位置により数%変化する |
* アキュリーフmMLCはアメリカではトラックリーフという製品名で販売されています。